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2020.10.15
THE MAGARIGAWA CLUBのドライビングコース設計を担当いただきましたTILKE Engineers & Architectsについてご紹介させていただきます。
ウェブページのOur Storyでのティルケ親子のインタビュー動画でも触れていますが、国際モータースポーツの世界では、TILKEの名を知らない人はいないというほど確立されたブランドとなっています。
90年代後半からF1は新興国でのグランプリ開催が増えていきましたが、そのすべてのサーキットを手掛けたのがヘルマン・ティルケ氏率いるTILKE E&A社でした。
マレーシアのセパンでは地元の植物を模したグランドスタンドの屋根、上海では漢字の「上」の字をモチーフにしたレイアウトなど目を引くデザインが話題になりましたが、彼がもっとも重要視していたのが「安全性」であることは考え尽くされたランオフエリアやバリアの設計から明らかでした。
また、アマチュアレーサーとしての経験を活かし、ドライバーの好むチャレンジングな高速コーナーや、技量の問われるS字コーナー、ミスを誘うアンジュレーションを意図的にサーキットに散りばめ、今なお名コース、名コーナーを生み出し続けています。
そして、そのバトンを受け継いだのがご子息のカーステン・ティルケ氏。
大学で土木工学の博士号を取得する傍らレーシングドライバーとしても数々のGTレースにチャレンジするなど、英才教育とお父様を超えるモータースポーツへの情熱を武器に近年記憶に残るレースが数多く開催されているバクーの市街地コース設計を見事に成功させました。
THE MAGARIGAWA CLUBのドライビングコースはサーキット設計において類まれなる成功を収めてきたTILKE E&Aのエンジニア達が、F1サーキットを設計するのと同じように安全性を確保した上で、南房総の山間を縫うように、ドライバーに喜びをもたらすいくつものコーナーを連ねた唯一無二のコースなのです。
数多のドライバーがその虜になってしまう光景は想像に難くありません。